このエントリーをはてなブックマークに追加

ベルギーの新進気鋭のコンテンポラリー・サーカス・カルテット
Le Carre Curieux(カレ・キュリユー)の『Cirque Vivant!(シルク・ヴィヴァン!)』
2012年2月2日(木)〜2月5日(日)東京池袋の劇場あうるすぽっとで公演します!
 

 ある奇妙な空間で共同生活を営む4人の若者たち。彼らのユーモア溢れるふれあいが、サーカスを通じて昇華する不思議な物語。『シルク・ヴィヴァン!』には無数のボールが舞台を駆け回るジャグリング、空中アクロバット、チャイニーズポール、一輪車など、サーカスやジャグリングファン必見の様々な曲芸、悪戯が満載です。クラシックバレエ、旋回舞踊、コンタクトインプロヴィゼーションなど、様々なダンスの要素を取り入れた洗練されたアクロバット、ウィットに富んだ演出、詩情あふれる音楽が、暖かく生き生きとした空間を作り上げます。
 私達が今、もっとも大切にしたい、人の居場所、人との信頼、そして、人との繋がりを大切にした心温まるサーカスです。幼児からお年寄りまで、3世代にわたり、楽しんでいただけます。伝統的なサーカスとも、シルク・ドゥ・ソレイユとも違った、ヨーロッパの現代的なサーカスをご覧下さい。


  Le Carre Curieuxとは
 伝統的なサーカスとは一線を画した、またシルク・ドゥ・ソレイユとも違った、ダンスや演劇の要素が色濃い現代的なサーカスの公演が、フランス、ベルギーを中心に西欧では盛んに行われています。Le Carre Curieuxはブリュッセルのサーカス学校で出会った、4人の若いアーティスト達によって2006年に結成されました。お互いに異なるバックグラウンドをもちながらも、サーカスを通じて意気投合し創作を始め、その高度な技術と柔軟でユーモア溢れるセンスによって作られた作品は、ヨーロッパ各国や上海万博などで、好評を博しています。4名のうちの2名(Luca Aeschlimann 、 Vladimir Couprie)は2009年の第五回東京国際フール祭に出演し、ボールとディアボロの作品『derniers instants....』を発表して、大好評を博しました。


愛すべき自然体のパフォーマンス  石井達朗(舞踊評論家)
 たんにテクニックを見せるだけではない。それが『シルク・ヴィヴァン!』の4人の個性だ。サーカスとかアクロバットとか演劇などというジャンル分けなどが消えてなくなる地平。そこに奇妙で、ゆるやかで、愛すべき自然体のパフォーマンスが現れる。しかし、この肩肘張らないアクションのなかに、静かな挑戦と意気込みが隠されている。客席に座った瞬間から、子供からお年寄りまでわけへだてなく、この若者たちの共同生活に参加することになる。彼らはみな独立心がつよく、子供のように好奇心にあふれ、さまざまなことに自分流にチャレンジする。そこに展開する組んずほぐれつの駆け引きと絡み合い。それぞれの素晴らしいテクニックは個々のパーソナリティを引き立て、同時に不思議に統一感のある流れをつくる。体感をとおした人とのつながりが希薄になってしまったデジタルの時代。彼らを見ていると、大人たちがどこかに忘れてきてしまった稚気とイタズラ心を啓発してこそ、まざりけのない創造性が生まれてくると感じられるはずだ。『シルク・ヴィヴァン!』とは、そんな時間と空間をシェアする楽しみのことなのである。



来日前の特別インタビュー

カレ・キュリユーのLuca、お父さんが日本人のKenzoに、インタビューしました。なぜ、サーカスを始めるようになったのか、伝統的なサーカスと自分たちの作品についての違いについてなど、興味深い話を聞く事が出来ました。

Luca AESCHLIMANN Kenzo TOKUOKA

どのようにしてサーカスを始めるようになったのですか?
Luca: 4人ともきっかけは違います。GertとKenzoは、8歳のときから子供むけのサーカス学校で学んでいますが、私とウラジミールは、11歳か12歳くらいの頃にジャグリングを始めました。18歳までは私たち全員通常の学校へ行き、サーカス芸は趣味としてやっていました。以降、ベルギーの同じサーカス学校に入学し、そこで出会います。
 どうしてサーカスアーティストになったか・・・娯楽としてのサーカスに魅了され、サーカスパフォーマンスに夢中になり、サーカスアーティストになりたいという、強い気持ちを持つ。それは、誰しもが持つ子どもの頃からの夢ですが、それが叶ったわけです。

他のメンバーに最初にあった時の印象を教えて下さい。
Luca: 3年間サーカス学校で共にするうちに、とてもいい友人関係になりました。たくさんの発見があり、関係を構築してきました。私は今でも、この素晴らしい友情が続いていることに、いつも驚きを覚えます。

ー 『シルク・ヴィヴァン!』は完成までにどれくらいの時間を要しましたか?
Luca: 1年半かかりました。サーカス学校を卒業したのが2007年6月で、以降自分たちのカンパニーを作りました。それはつまりもう学生ではないので、収入を得るために、何か他のパフォーマンスをする必要もあったので、これだけの時間がかかってしまったということもあります。

この作品は何からインスピレーションを得てますか?
Luca: 私たちはサーカス学校で3年間一緒で、よき友達でもあり、アーティストとしても、お互いに興味を持っていましたので、サーカス学校卒業後、一緒に作品を作ろうということになりました。この作品のインスピレーションは、私たち自身の出会いや、その関係のあり方のようなものから来ています。私たち個人の個性を舞台に移し、自身のキャラクターを再現しています。

ジャグリングやチャイニーズポールのシーンにダンスの要素を色濃く感じたましたが、振り付けに何かこだわった事はありますか?
Luca: サーカス学校では、ダンスの授業もありました。私たちのキャラクターを表現するのに、このダンスで表現するのが良いと思いました。私達はサーカスアーティストですから、サーカス技と自身の身体を使って表現をします。私たちにとってのダンスは、サーカスでも演劇でもない別の色合いで、私たちのキャラクターを表現できるひとつの方法です。

クラシックなサーカスと『シルク・ヴィヴァン』のようなサーカスとの違いをどのように考えていますか?
Luca: クラシックなサーカスでは、アーティストとは常に危険や死というリスクを背負っており、より技術的なことが大切にされます。現代的なサーカスにおいて、私たちはサーカスの技を何かを表現するために使います。もちろん、私たちも高い技術を伴いながら、リスクを背負ったものも好きですし、伝統的なサーカスをとても尊敬しています。ただ、殆どが同じようなショーです。現代的なサーカスでは、ひとつひとつのショーが全く異なり、常に新しい発見があります。

日本に対する印象を教えて下さい。(注:LucaはVladimirと共に2009年の第5回東京国際フール祭に参加しました。)
Luca: 私が日本を初めて訪れたのは6月でしたが、とても暑く湿度が高いことに驚きました。温かく迎えてもらい、東京という大都市の、伝統とモダニズムが混在している様子は、興味深いものでした。日本の観客は素晴らしく、丁寧で、私たちのパフォーマンスを温かく迎え入れてくれました。残念ながら他の日本のパフォーマーは、同じ日の公演だったので、それほど多く見ることができませんでしたが、いくつか見たものは、ヨーロッパとは大きな違いがあり、たくさんのパフォーマーが、マイムやダンス、演劇の要素を取り入れていました。彼ら自身の方法で作品作りをしていました。時々、奇妙に思えるところもありましたが、それは私が日本の文化をよく知らないためでしょう。例えば、パフォーマーの動きや表現に、観客の笑いが起きても、私にはよく理解できませんでした。ただ、どのパフォーマンスもユニークで、アーティストとして作品を作り演じているとことが、とても好ましく思いました。

東日本大震災が起きてすぐの頃、多くの海外のカンパニーが来日を躊躇していた時期に、あなた達は日本公演について、とても積極的に考えてくれたので、私達は嬉しかったのですが、あらためて震災についてなにか意見はありますか?
Luca: 3月11日の震災は非常に辛いものでした。私達は震災後に皆で話し合いましたが、私たちの日本公演への思いは変わりませんでした。支援を必要としている人たちがいるのに、この公演が実現できなかったら、とても悲しいことです。どんなに小さな支援でも必要なことであり、見捨てられてはいないということを、日本の観客と共有できたらと思っています。

公演の無い日の過ごし方を教えて下さい。
Luca: 2009年に日本を訪れたときは、東京だけでしたが、今回はもっと日本の田舎を訪れたいと思っています。個人的には、私は折り紙クラブを訪問したいと思っています。

Kenzo Tokuokaさんに質問です。お父さんが日本人と聞きましたが、過去に日本に来た事はありますか?日本で作品を公演するにあたり、お気持ちを聞かせて下さい。
Kenzo: 過去に3回日本に来たことがあります。今回の日本公演はとてもわくわくしていますし、光栄なことだと思っています。私の両親はすでに離婚し、日本とはあまり縁がなくなってしまったので、少し奇妙な感じもします。母はフランス人ですが、漆アーティストで、京都に勉強に来たときに父と出会っていますので、母から日本のことは学んでいます。今回のショーは、京都の祖父に特に見てもらいたいと思っていますし、他の日本の家族にも是非見てもらいたいと思っています。公演後は京都に行き家族と時間を過ごし、私の大好きな場所にも行きたいと思っています。

日本のお客さんに対するメッセージをお願いします。
Luca: この作品を日本の皆さんにお見せできることを、とても嬉しく思っています。楽しんでいただきたいと思っていますし、私たちも楽しみたいと思っています!ぜひ、私たちの公演を見にきてください!


公演期間 2012年2月2日(木)〜2月5日(日)

2月2日(木) 2月3日(金) 2月4日(土) 2月5日(日)
開場 19:00 19:00 14:30 14:30
開演 19:30 19:30 15:00 15:00

受付は開演の60分前から開始。上演時間は約70分を予定しております。

劇場 あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術センター)
電話:03-5391-0751 地図・交通案内

チケット料金 全席指定席
  一般 前売5,500円 当日6,000円
  中学生以下 前売3,000円 当日3,500円
 (3歳以下のお子様は、大人の膝の上でご観覧頂く場合を無料です。)


チケット取扱い:前売り券の販売は終了しました。5日(日)は若干の当日券を販売する予定です。


公演に関するお問い合わせ:アフタークラウディカンパニー
 電話:03-3403-0561 info●accircus.com(●を@に変えて下さい。)


『Cirque VIvant!(シルク・ヴィヴァン!)』は2月11日(土・祝)富士見市民分会館 キラリ☆ふじみ(埼玉県富士見市)でも公演を行います。詳しくはこちら


作・出演:Le Carre Curieux (Luca AESCHLIMANN, Vladimir COUPRIE, Gert DE COOMAN, Kenzo TOKUOKA)
演出:Philippe VANDEWEGHE
照明・音響デザイン:Nicolas DIAZ 
音楽:Mark DEHOUX & Sofiane REMADNA 
舞台美術・衣装:Benoit ESCQRMELLE & Aline BREUCKER

照明:松田充博
音響:越川徹郎
舞台監督:川俣勝人
宣伝美術:辻卓也(ACC)

主催:アフタークラウディカンパニー(ACC) 
共催:あうるすぽっと(共益財団法人としま未来文化財団) NPO法人国際サーカス村協会
後援:ベルギー大使館
助成:Wallonie-Bruxelles International
協賛:ゴディバ ジャパン株式会社 八丈島料理はっとり
協力:デリリウムカフェ 
制作:ACC
チラシ: _表面_ _裏面_ プレスリリース(pdf)

 
      

ベルギービールを飲んでチケットを当てよう!自社輸入ベルギービールが楽しめるデリリウムカフェ、ベル・オーブ全店にてキャンペーン開催致します!1月30日・31日限定!くわしくはこちら



掲載内容の無断複写及び転載はご遠慮下さい。株式会社アフタークラウディカンパニー(ACC)
〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷3-28-5コーポ葵402 Tel:03-3403-0561